2024.03.25
さて、本日の治療が終わったところで投稿しときます。
中医学(東洋医学と思っていただいて結構です)では、ストレスがかかると
五臓(肝・心・脾・肺・腎)のうち「肝」がやられ、「肝気鬱滞」
という状態になると言われています。
「気」の流れが体内で滞り、イライラして怒りっぽくなったり、喉元になにか詰まったような感じがしたり、溜息をついたり、女性では月経不順になったりしてしまう状態です。
五行説によると、
五行:木・火・土・金・水
五臓:肝・心・脾・肺・腎
五腑:胆・小腸・胃・大腸・膀胱
五味:怒・喜・思・悲・恐
となっており「肝」は「木」と「胆」と「怒」に関係があります。
中医学のお約束として、上記の表の右隣の五臓を助けることになっています。
「肝」は「心」を、「心」は「脾(胃)」を助けます。
これは面白いもので、
五行:木・火・土・金・水
だとすごく分かりやすいのです。
「木」は「火」をおこしますね。
その「火」は「土」に還ります。
「土」は「金」を生みます。
「金」は(水滴などで)「水」を呼びます。
「水」は「木」を育てます。
こんな関係があって、五臓も関係するのです。
これを「相生関係」といいます。
しかし、「相剋関係」といって、あまり調子に乗らせないようにする関係もあります。
「木」は育ちすぎると「土」を犯します。
「火」は燃え盛ると「金」を熔かします。
「土」は「水」を堰き止めます。
「金」は「木」を切ります。
「水」は「火」を消します。
5つの属性は、それぞれ生かし合いながら、牽制しあってもいるのです。
まるでゲーム、ファイナルファンタジーみたいな考えですね!
中医学(東洋医学)は身体の「バランス」を整えるため、この考えを治療理論に応用しています。
さて、バランスが崩れるとどうなるでしょう?
写真の患者さんはストレスから「肝」を犯され気が滞りがちになりました。
それが「肝」の体全体に気を巡らせる機能(疏泄機能)が衰え「胃(脾)」に波及します。
すると「胃気の降濁作用」が損なわれ食欲不振はもちろん、ゲップ、胃痛、膨満感などの症状が出てしまいます。
「木」が「土」を犯してしまった状態です。
よくストレスから胃潰瘍になる、などと言われていますが、2000年以上前からこのような理論が使われていたのですから頭が下がります。
この患者さんの舌は痩せて舌辺が紅く、白い苔が厚くつき、乾燥しているような感じで、しかも口内炎ができていました。
どれも肝と胃に関する舌の状態です。
なので「肝」「胆」「脾」「胃」に関するツボを多くとりました。
実は、どれも精神的な面に多く作用する特性を持っているのです。
「病は気から」ですから、笑顔で、伸びやかに毎日を過ごしたいものですね!
ということで、本日は朝のうちにトレーニングを済ましておりますので、これから飲んでしまおうと思います♪
そして真田丸を見ます(笑)