2024.03.25
肩コリのキーワードでよく出てくる骨。
「肩甲骨」。
「肩甲骨」と聞いたら、
「肩から背中にある、あれね!」
と思うかもしれません。
確かにそうなのですが、
肩甲骨は非常に複雑な形をしていて、
身体の前側にも飛び出ています。
この出っ張りを「烏口突起」といいます。
この烏口突起には「小胸筋」という非常に重要な筋肉がくっついます。
大胸筋の下に潜り込み、遠くのものを取るような動作や呼吸の補助などに使われる筋肉なのですが、
小胸筋の下は神経や血管の通り道になっており、この筋肉が固くなると肩甲骨が引っ張られ肩こりの原因になるのはもちろん、手の痺れや肩の痛みなどが出てくる場合もあります(胸郭出口症候群)。
もちろん鍼灸はこれらの症状によく効きますよ。
ちなみに烏口突起のところには「雲門」という肺に関するツボがあります。
肩甲骨には非常に多くの筋肉がくっついています。
つまり、肩甲骨の動きを良くすることは、肩こりはもちろん、腰痛など様々な症状から身を守ることになるのですが、前側も意識して肩をぐるぐる回してあげると、より効果的です。
小胸筋は烏口突起からナナメ下に伸びて指先くらいの長さで肋骨にくっついています。
そんなに大きな筋肉ではないですが、烏口突起のナナメ下あたりの胸をマッサージしたり、ストレッチしてあげてくださいね。