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鍼灸院ブログ

【番外】ロックドラムは無駄が多い!?無駄の美学

2018.04.11 カテゴリー:(番外)音楽のこと 院長のたわごと 

 

さて、今回はロックドラマー個人を解説するのではなく、

 

 

「ロックドラムとそれ以外のドラムとどう違うのか」

 

 

僕の独断と偏見で解説していきます!

 

 

ロックドラムとは何か?

 

それを一言で表すと、これになります。

 

 

 

無駄が多い

 

 

 

しかし、最後に「!?」が入ります(昔の東スポ的な見出し)

 

 

 

ドラムという楽器を上手(じょうず)に叩くためには、身体の動き方に合わせた「理にかなった」動きをしたほうが良いに決まってます。

 

 

 

しかしロックドラムはそれを 許しません(笑)

 

 

僕が考えるロックドラマーの定義はこれ

タイコ自体が大きい

シンバルも大きい

スティックの振りが大きい

グルーヴが大きい

そして、音が大きい

 

 

まず、タイコの口径が大きいため、自分から遠い場所にタムをセッティングせざるを得ないのです。

 

さらにタムの角度も客席からの見た目重視なので水平に近い状態でセットされます。

 

すると手前にあるスネアからの上下前後の移動距離が必然的に長くなります。

 

 

 

こんなの叩きづらいに決まってます(笑)

 

 

 

 

 

小さい口径のドラムのほうが、小さなパワーでそのタイコの一番良い音を鳴らすことが出来ます。

 

大きい口径のタイコは大きなパワーをしっかりと、そして上手にスティックの尖端に伝えていかないと鳴ってくれません。

 

いや、ごちゃごちゃ言う前にこれです、大きいタイコを鳴らすためにはまず、パワーが必要!

 

手で叩くタイコ、足で叩くタイコ、両方ともしっかりと叩き切らないと良い音で鳴ってくれません。

 

そうです、大きいタイコは

 

 

叩きづらいに決まってます(笑)

 

 

 

シンバルも遠いですね。

 

見た目の派手さが重要ですから、自分からシンバルの距離が遠いですよ。

 

シンバルを近くに低くセッティングしていたほうが、ほぼ肘の角度を曲げるだけで届きますから楽に決まってます。

 

遠い所に鉄のフライパンみたいな大きくて分厚いシンバルがあったら、これまた叩くのが難しいですよ。

 

体のバランスが崩れてしまいます。

 

 

そうです、シンバルが遠くにセッティングされてたら

 

 

 

叩きづらいに決まってます(笑)

 

 

 

 

ロックドラマーは「魅せる」ことが非常に重要です。

 

 

演奏技術よりも見た目のカッコよさが重要なこともありますよ。

 

 

お客さんを楽しませてなんぼですからね!

 

 

こじんまりしたフォームでチマチマと「お上手に」叩いていても何も湧いてきません。

 

 

 

楽しませるためにフォームは、そうです、モトリー・クルーのドラマー「トミー・リー」のように

 

 

うわあ、なんかすごく動いてる!

 

 

的なド派手な大きな動きになってくるわけです。

 

 

「トミー・リー」の画像検索結果

ネットから拝借した「トミー・リー」さんの画像。イケメンでスティックをクルクル回して、ごっつカッコイイです

 

https://www.youtube.com/watch?v=6nm1BJPe-pg&list=RD6nm1BJPe-pg&t=105

 

 

大きく振っても小さく振っても音は音。

 

 

マイクの技術が発達した現在、力まず軽く叩いたほうが効率良いのですけどね。

 

 

スティックを大きく振ってド派手なアクション決めながら叩くなんてね、

 

 

 

叩きづらいに決まってます(笑)

 

 

 

 

でもやるんですよ、ロックドラマーは!

 

 

手をクロスしてシンバル叩いたり、ときには立ち上がって座りこむ瞬間に叩いてみたりね。

 

 

 

人間の動き方の仕組みや、スティックの「リバウンド」のことを考えると小さいタイコで近い位置にセッティングしたほうが良いに決まってますよ。

「速いスピードで叩く」ということに特化した場合は特にです。

 

 

しかし、一見無駄と思えるこの

タイコ自体が大きい

シンバルも大きい

スティックの振りが大きい

 

は、

グルーヴが大きい

そして、音が大きい

 

につながってくるんですね〜!

 

 

ロックドラムの独特なリズム。

 

「大きなノリ、大きなグルーヴ」

 

と言ったり

 

「周波数の長いリズム」

 

とも言ったりもします。

メトロノームを聞いて演奏するならば、2分や全音符だけで演奏しているような、空気感の間の長い感じっていうんですかね。

※4分のメトロノームなら「ワン・ツー・スリー・フォー」、2分なら「ワン・無音・スリー・無音」、全音符なら「ワン・無音・無音・無音」

 

 

これに大きな音が絡んでくると、雄大な大地を連想させるようなリズムになってきます。

 

大きなタイコを鳴らし切るとアタック音のあとの「余韻(響き)」が長いのであまり音を詰め込むと気持ちよくないのだと思います。

 

大きな振りで、一発一発に魂を込め、大きい音を鳴らす。

 

すると前回の記事のコージー・パウエルのように、あり得ないくらい太いスティックで大きいなタイコを鳴らし切るために、大きなアクションを交えたド派手な動きに必然的になっていき、その人の人間性まで伝わってくるような魂の入った個性的なリズムが生み出されるのだと思いますね。

 

 

ゆえに、一見無駄とも思える一連の「作法」は全く無駄ではなく、ロックドラムを叩くために必要なことばかりなのであります!

 

 

音源からだけでは伝えきれない素晴らしさがロックドラムにはあります。

 

 

そうです、LIVEこそロックなのであります!

 

 

「テクニック」とは難しいことをやるだけのことではないんです。

音の出し方、ノセ方、魅せ方のテクニック。

「強く叩くこと」の難しさ、そしてそれをLIVEで持続させることの難しさ。

色んなテクニックがあります。

 

 

特にロックドラマーのLIVEは演奏者の息遣いが伝わって来ますよ。

 

 

ぜひそんな所を感じながらロックドラマーを見てみてください♪

 

 

 

 

 

“【番外】ロックドラムは無駄が多い!?無駄の美学” への2件のフィードバック

  1. 片渕 正宣 より:

    小さい音で叩くのも勿論、技術がいりますがデカイ音で叩くのも技術がいりますもんね^_^
    デカイ音でうねってるドラム、カッコイイですもんね!d(^_^o)
    CozyさんもTommyさんもドラムアクションかっこイイですもんね!
    樋口さんも影響受けてましたもんね!(^.^)

    • 管理人 より:

      大きいドラムセットを叩く技術ってちょっと別物なんですよね。
      明らかにフィジカルが大切で、肉体的な動作の大きさがうねりにつながっていくんだと思います。

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