2024.07.28
アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その2)
2022.10.24 カテゴリー:(番外)音楽のこと LOUDNESS30thAnniversary 樋口宗孝を語る 院長のたわごと
LOUDNESS10枚目のアルバム「LOUDNESS」が今や世界でもトップを争うプロデューサー/エンジニアのJacob Hansen(ヤコブ・ハンセン)によるREMIXで産まれ変わり、
「LOUDNESS 30th ANNIVERSARY LIMITED EDITION」
として2022年10月26日に発売!!
【Amazon.co.jp限定】LOUDNESS 30th ANNIVERSARY LIMITED EDITION
前の記事はこちら↓
アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その1)
「LOUDNESS 30th ANNIVERSARY LIMITED EDITION」はDisk4まであり、その構成は下記の通りです。
Disc1:ヤコブ・ハンセンがREMIXしてものすごい音に!
Disc2:プレーヤーにはたまらないカラオケ音源
Disc3:アルバム「ラウドネス」のデモ音源、ベースは山下昌良氏!
Disc4:第三期ラウドネスのライブと「BLACK WIDOW」の MV やメイキングを収録
Disk1、本当にすごい音に生まれ変わってますよ!
各パートの音の分離が向上、さらに全体の迫力が増し、メンバーのこのアルバムに対する熱意がダイレクトに伝わってきます。
マサキさん、普段は物静かな人なのに、豹変したかのような激しく熱いボーカル!
確実に日本のロックボーカリスト史に残る人です。
ラウドネスに誘われたのも納得。
その歌声がリミックスされてより鮮明になっております!
アキラさんのギターももちろん炸裂!!
今回のリミックスでは、奥行きというか、音の深みが増していて本人が表現したかったギターの表情を全て見ることが出来ているのではないか?と思わせてくれるくらい、素晴らしい音色になっておりますよ!
てかこの音、このプレイを30年前にって、ヤバすぎですw
Disk2のカラオケでご本人が何をやっているのかを、さらに確認していただければと思います。
オリジナル版ではやや小さめに感じた沢田泰司さんのベースも、今回のリミックスでバッチリ聴こえております!
ひぐっつぁんが手放しで褒めていたベースプレイを、思う存分堪能していただけると思います!
で、ドラムですね!
オリジナル版では硬質な音が好まれた当時の時代背景から、ドラムもミックスされたトリガー音が大きめでしたが今回のは違います!
繊細な音、例えばスネアのゴーストノートやイアンペイス風フレーズのアタック音以外の音も、バッチリ確認できます!
なのでオリジナル版とはオカズの雰囲気が随分違ったように聴こえてきますよ。
でも、これがホンモノ、本人がやっていたフレーズです!
ひぐっつぁんマニアならば、絶対に確認すべき内容になっております〜!
ほんとすごいですね、このアルバム!
当時メンバーは30歳前後ですからね。
ツアーでは終演後に各地で飲み歩き、いろんなことがありましたねえ。
仙台ではタイジさんが、
「ねえねえ、俺元エックスのタイジ!飲みに行こうよ〜」と言ってナンパを敢行!
女の子は「えー、うそだ〜」と言って全く信じてくれずナンパ失敗(笑)
周りのスタッフは爆笑で、タイジさんもフラれて楽しそうだったなw
ツアー前半の千秋楽だったかな。
スタッフ全員での打ち上げで、ひぐっつぁんは現金争奪ジャンケン大会の準決勝で負けて絶叫してましたw
お二人はもういないけど、バンド名をタイトルにしたこのアルバムの熱量は、30年たった今でも衰えることはありません。
あれ?
なんだか書いてたら涙出てきちゃったよ(笑)
とにかく聴いてみてください♪
「LOUDNESS 30th Anniversary Limited Edition」
2022/10/26発売!!
http://www.loudnessjp.com/news/2022/news220826_2.html
オフィシャルサイトから↓
山田雅樹(EZO)、沢田泰司(X Japan)を迎え入れ、第三期とよばれ90年代を駆け抜けたLOUDNESSの名盤「LOUDNESS」、高崎晃のセルフ・プロデュース、バンド名を自らアルバム・タイトルにした自信作は、あきらかにこれまでとも違う、ハードでアグレッシヴなサウンド、そして横尾忠則によるアルバム・カヴァーなども話題に上り、オリコンチャートでは2位と好セールスを記録、日本を2周したツアーも大好評であった。
3CD+1DVD
3方背ボックス仕様、豪華92ページ・ブックレット、
復刻レプリカ・パス、復刻ステッカー封入
WPZL-32000/03 価格:¥11,500(税込)
■ご予約はこちらから。
https://warnermusicjapan.lnk.to/30thALEPu
てかもうここで買っちゃってw(アフィとかやってませんよ〜m(_ _)m)
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ここから下はご興味があればお読みください。
僕が第三期ラウドネスのローディになり、デモ音源や本番のレコーディング、ツアーに参加し何が起こっていたのかを以前のブログ「まさのなかみ」に書いたものを加筆修正したものです。
日付もそのままに。
(2014年12月11日のブログから)
タイトル:スタジオでの出来事
さて、マイク・ヴェセーラさんのデモテープから始まったローディー生活ですがw、このスタジオで何が行われていたかという、ラウドネス第三期の名盤、10thアルバム『LOUDNESS』のための曲作りだったのです。
このときなんといってもワタクシのビビリポイントは、オリジナルメンバーはもちろんですが、なんとなんと
元EZOの山田雅樹さんが現れたことですわ。
高校生の時、日本人で世界を相手に戦ってるバンドといえば、まずラウドネス、VOWWOW、
そしてフラットバッカーからの~、EZOですよ!
僕が高校生のころ、千葉テレビやテレビ神奈川で金曜日の深夜「SONY ミュージックTV(SONY MTV)」というビデオ・クリップをひたすら流すという番組をやっていて、その中で洋楽にまじってEZOが流れていたのであります!!
(と、記憶しておりますw)
とにかくまたもや大物の登場ですよ!
なんだか夢のような現場に来てしまったようで、ふわふわした気分でした。
この時の現場をもっと明確にお伝えしたいのだが、なにしろこんなだからあんまり覚えてないんですけど、記憶を絞り出してみる。
曲は「WAKING THE DEAD」。
晃さんが原曲を持ってきて、JAMりながらアレンジしていくような感じだったかな。
すると途中でひぐっつぁんが進行を無理してフィルを入れまくったんですわ。
だけどそれに呼応するように弦楽器隊はついていって、突然始まったのに不自然さは全く感じず、曲になっていきました。
この曲の2:13あたりからのアレンジ。
この部分はこの曲の見せ場になっていますね。
こんな感じで完成していくんだ~!っと驚いたのを覚えています。
プロ中のプロの曲作りの現場なんてめったに見れないので、ほんとに貴重な体験をさせてもらいましたわ。
この時のひぐっつぁんのセッティングですけど、スタジオにおいてあるドラムをそのまま使っているので、2タム1フロア、ライド1枚にクッラシュ2枚というドノーマルセッティングでした。
タム大とフロアにかぶるようにライドがセッティングされている感じです。
晩年のひぐっつぁんの水平セッティングではなく、かなり斜め。
多タム時代の省略版というわけでもなくて、むしろジェフ・ポーカロのセッティングに近い感じです。
なんでこのことを覚えているのかというと、次の日も同じセッティングにしなければならないプレッシャーがあったんで、メモっていたのですw
たまに99やGeorgy Porgyを叩いてたし、ポーカロはやっぱり大好きみたいですね。
ひぐっつぁんの若いころはグラサンや髪型、ファッションまでポーカロと同じにしていたらしいですよ。
次回はアルバムデモのレコーディング、そして12/24、ひぐっつぁんの誕生日にワタクシ一人で5時間待ち続けるという事件が発生する六本木のスタジオからお送り致します♪
(2014年12月14日のブログから)
タイトル:アルバム、デモレコーディング(本格的♪)
場所を渋谷から六本木に移し、10thアルバム『LOUDNESS』を完成させるべく、デモレコーディングが行われました。
スタジオは、六本木の交差点から渋谷とは逆方面にちょっと行った右手に、1階がケンタッキー、1階の奥に天下一ラーメンがあって、そのビルの6階だったかな。
あれ?でもココはビーイングの事務所だったっけ?
じゃあ交差点を乃木坂方面に行った右手だったかな?
ウル覚えですw
でも、たしかワーナーのスタジオで、6階だったと思う。
とにかくそこでデモが録音されました(Disk3に入ってるやつです!)
メンバーはひぐっつぁん、晃さん、山下さん、マサキさん。
アルバムに収録されているすべての曲が本格的なスタジオで録音されていきました。
このままCD出せるじゃん!ってくらいのクオリティで!!
30年前なので記憶が怪しいですが、メンバー様にコーヒーを入れるなどをしていたワタクシは、山下さんにコーヒーを入れた時、
「愛情入ってる?w」
と言われたのをなぜか覚えておりますw
あと、そういえばね、私は覚えました、このとき。
ひぐっつぁん流、コーヒーの飲み方を。
コーヒーカップには8割ほどコーヒーを入れる。
その中にスティックシュガーの半分だけ入れる。
右回りにゆるく混ぜる。
カップ内で回っているコーヒーの回り方がさらに緩くなってきた時、コーヒーフレッシュを入れる。
白く渦巻いている瞬間にコーヒーを差し出す。
コレです。
さあ、みなさん覚えましたね(笑)
このレコーディングで使われたセッティングは、ラックを使った6インチのタムから始まる多点セットでした。
色はたしかシルバーカバリングで、黒のCSドットのヘッドだったかシルバーのドットだったか。
雑誌とかでよく見ていたヤツと同じだったので、「おお~!!」と興奮しましたね!
ひぐっつぁんがこのセットで練習しているとき、
「後ろで見てていいよ」
と言われ、ずーっと見させていただいたのですが、まずその広い背中に見とれてました。
その背中から繰り出されるそのリズムに圧倒されました、ホント!
僕の足くらいの太さの腕で叩くまくっているのにもかかわらず、体幹は全くブレない。
凄い~!!
っと、思ってはいたけど、この時のワタクシはひぐっつぁんの凄さの10分の1も分かっていませんでした。
その本当の凄さに気づくのは20年後くらいかな。いや、今でも発見があります!(2022年10月の追記!)
だいぶ忘れていることも多いのですが、終わった時のことは鮮明に覚えています。
レコーディングの最終日は12月24日でひぐっつぁんの誕生日。
ドラムセットをバラシ終わってからスタジオで待つこと5時間、ワタクシといたしましてはホント戦友といっても過言ではない人との最初の出会いが待っているのであります。
でもこの人としか共有できない苦しみというか笑い話?
みたいのがあるから、ひぐっつぁんの話をするとこは外せないんです。
はい、某P社のS氏ですね!
次回はこのスタジオの後の、誕生日パーティで叩く師匠のお話。
まだまだ「LOUDNESS 30th Anniversary LOUDNESS 30th Anniversary Limited Edition」の魅力をお伝えすると共に、日記も続きます♪
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