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解剖学で東洋医学の不思議を探る

2017.03.23 カテゴリー:自分のカラダを知っておく 院長のたわごと 

 

先日、解剖学の勉強会に参加させていただきました。

 

まずは貴重な機会を与えてくださった方々に深くお礼申し上げます。

 

ありがとうございました。

 

 

教えてくださったのは学生時代の解剖学の恩師なのですが、この先生が非常に面白い考え方をお持ちで、いつも驚きとともに学んでおります。

 

 

人の身体を「なぜこの形でこの位置にあるのか?」という視点で教えてくださいます。

 

すると、なぜ東洋医学での臓腑には西洋医学とは別の独特な機能があると考えられていたのかが、想像することが出来るんですよ。

 

 

東洋医学(中医学)では、食べ物を消化吸収する臓腑を「脾胃」という言葉で表します。

 

「脾」という字は西洋医学で言えば「脾臓」。

 

「脾臓」の西洋医学的でいう機能は、免疫系や血液に関するもので、東洋医学とは違うものです。

 

東洋医学の脾と機能が似ているのは「膵臓」なのですが、「膵」という臓腑は東洋医学ではありません。

 

いつも、なぜ東洋医学では「脾」が消化吸収の中心的な臓腑なのだろう?

 

と不思議に思っていたのですが、今回の先生のお話で納得しました。

 

 

 

 

実は、脾臓と胃はお腹の中で直接触れているのです。

まるでそっと寄り添う夫婦のようにちょっとだけ。

東洋医学では「脾」と「胃」は表裏の関係にあるとされ、夫婦の関係とも言われています。

 

さらに、膵臓も胃と脾臓に直接触れています。

 

様々な分泌物や臓腑の動きは脳からの神経で支配されていますが、臓器が「直接触れている」という現実は、神経以上の密接な関係を伺わせます。

 

口から食べ物が入ったら膵臓から膵液が出て消化を促しますが、神経やホルモンを通じて膵液をだすよりも、直接やりとりしたほうが早く正確ですからね。

 

神経やホルモンを介して分泌していることは間違いないでしょうが、その裏で直接やり取りが「ない」ということの証明にはなっていません。

 

もしかしたら、直接臓器同士が「対話」しているかもしれないのです。

 

ちなみに消化吸収のメイン、十二指腸は膵臓の頭を抱きかかえるような形をしており、脾臓は膵臓の尻尾に触れています。

 

これももしかしたら、膵臓が脾臓と十二指腸の橋渡しをしているのかもしれません。

 

膵臓の尻尾の部分からは「インスリン」という血糖値を下げるホルモンが出ます。

 

脾臓は血液に関する機能もありますので、十二指腸から「糖質沢山はいってきたから今から血糖値あがるよ〜」という連絡を受けているのかもしれません。

 

 

また、お腹の右には最も重い臓器「肝臓」があります。

右側だけ重かったら身体のバランスがとれません。

 

なので、左側には脾臓があり、血液が集まることによって左右のバランスをとっているのではないか?

 

というのが僕の恩師の考えです。

 

ほんとうに面白い考え方!

 

 

人の身体をパーツごとの機能や形態だけでなく、人間を「全部ひっくるめて一つ」という東洋医学的な考えを持っているのが、人の身体を知り尽くした解剖学の先生なんて、素敵すぎます。

 

 

神経も血管も臓器も「現実に、そこにあるもの」であることは間違いなく、解剖学は一番リアルな学問ですが、こうやって「臓器同士が触れ合っている」ことは、人と人との関わりに通じるように思えるのです。

 

この先生は「だから(マッサージなどで)悪いところに手を当てて治療する『手当て』が重要なんだ」といつも力説しています。

 

 

解剖学を学ぶと、東洋医学の素晴らしさまでが分かるんですよ。

 

 

SNSなどネットでの交流も良いですが、直接会い、対話することの大切さをも語ってくれているような気がします。

 

 

 

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先生を囲んで

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勉強の後のお食事。めっさ美味い!!

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海の近く〜!!

 

 

 

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