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鍼灸院ブログ
2018.08.11 カテゴリー:「脱力」して健康に 自分のカラダを知っておく 院長のたわごと 院長からお知らせ
脱力、というワードをよく使っている私ですが、脱力で行き着いたのがこの人です。
甲野善紀先生
武術研究家でいらっしゃる先生、剣豪や伝説の格闘家の漫画のような逸話を実際にやって見せてくれるという、まさに生けるレジェンド的なスゴイお人であります。
その動きはもはや脱力というレベルではなく、膝の下を叩くとポーンと膝が伸びる「腱反射」のような反応で、神業としか思えないような動きをします。
そんな甲野善紀先生の講座に行ってまいりました。
ドラムを叩く時に力んでしまうのですが、どうすれば良いですか?
という質問を抱えて。
甲野先生は、介護のときの身体の使い方やスポーツの分野でも指導されていて、音楽家にも身体の使い方を提案されているのです。
脱力こそ正義と今思っている僕に、どんな回答をくれるのか?
講座では空手の黒帯の方を相手に「崩し」の技や避けられない突きなどを連発、何が起こったのかわからないまま転がされる様子に会場は驚愕です。
これも脱力と言って良いのか分かりませんが、「足裏返し」という技、というか身体の使い方がありまして、立っていた先生が気づいたら「伏せ」みたいな状態、つまり亀のような姿になっているのです。
本当なんです。
立って話していたのに、
気づいたら亀!?
床にふせっているのですよ!
「足が渋滞しているのでそれをなくす」的なことをおっしゃっていましたが、なんだかよく分かりません。
とにかくシャア以上に速く動いているように感じます。
シャアに会ったことないけど!
「何か質問ありますか?」
と先生がおっしゃったので、すかさず手を挙げるワタクシ。
「ドラムやっているとどうしても力んでしまうんですが、どうすれば脱力できますか?」
恥ずかしげもなく質問するワタシ(笑)
「あ、ドラムね。いまスティック持ってる?持ってないよね〜」
あります!(シャキーン)
すかさずカバンからスティックを出すワタクシw
「あ〜、どういう風にスティックを持ってるの?」
どういう風にってさ、そんなのきまってるでしょ。
最近は脱力してるからふんわり持ってるのよ。
これを見たら握り込んでないこと分かって、何も言えなくなるでしょ。
ていうか、僕も先生のことちょっと勉強してきたからさ「虎ひしぎ(検索してくれ)」とかさ、そういうのとか考え方とか、力が入らない方法教えてくれるんじゃないの?
なんてことを思いながらスティックを持つワタクシ。
「あ〜、そうですよね。」
はい?
おなじみのシーンを見た的な反応でちょっと寂しい。
「僕ならこう持ちます」
まじっすか!?
予想斜め上の回答!!!
「人差し指と中指でも持つと肩に力はいらないんだよね。ギターの人もピックをここで挟むとすごく上手く弾けますよ」
とおっしゃる。
確かに親指を使うと肩の前あたりに力が入るんです。
そしてやりにくかったけどしばらくこの持ち方で練習してみたんです。
すると今まで左右揃ってなかった手首の位置が揃ってきたんですよ!
この持ち方で力の抜き方を覚える。
いつも通りの持ち方でやってみる。
するとめちゃめちゃ力が抜けてフォームが良くなる!
大感動!!
科学的には説明できない。
それでも身体はわかっている。
そんな感じ。
疑わず、受け入れてみる。
大事!!
ここに3人目の師匠が現れた感じです。
樋口宗孝(ドラムの先生)、呉澤森(鍼灸の先生)、甲野善紀(身体の使い方の先生)
くんくんナイトで効果を発揮できそうです!
楽しいですよ、身体の探求!
このグリップで叩いてる方いますよね?
カーマイン アピスさとか弟のビニィ アピスさんとかはこのグリップで叩いてますよね^_^
でもドラマー以外の方に教えを請うとは素晴らしい柔軟な発想ですね!d(^_^o)
勉強になります!(^.^)
真っ先に思いついたのがカーマインの叩きながらスティックを回すこの持ち方ですが、完全に回すというアクションのためだと思ってたら、実は理にかなっていたという・・・。
ドラムは体全体を使うからこのような古武術的な身体の動きを研究するのは必然だと思ってきました。
すごく楽しいですよ!!