2024.10.07
2024.07.28
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鍼灸院ブログ
実はドラムの話です。
でも、ちょっとしたことで身体の緊張が変わるということを知っていれば、自分の身体に対する意識も変わってきますので、お付き合いください。
スティックを振るときによく言われるのが「ムチのようにしならせる」ということです。
ただ単に棒を上下に振るのではなく、腕全体を使って滑らかな動きと瞬発力を同時に実現させるために出来た表現ですかね。
ドラムの上手い人はみんな動きが滑らかで見た目が美しく、まるで踊りを踊っているような感じなんですよ(僕的視点)。
で、リラックスが必要かと思いスティックを持たずに手をブラブラさせてみます。
普通に手首をブラブラさせることは誰でも出来ますね。
リラックスしている証拠です。
では、手の形を変えてみましょう。
軽くでいいので、人差し指と親指で輪っかを作ってみてください。
この状態で手をブラブラさせてみてください。
さっきよりブラブラしにくく感じませんか?
取り立てて強く輪っかを作っているわけではないのに、もう動きが鈍くなるんですよ。
この状態で素早くブラブラさせるためには手の回内・回外の動きを取り入れないと出来なくなります。
※「回外」とは右手を例にするならばドアノブを回すような動きで、回内はその逆。
今度は小指と薬指を折りたたんでブラブラさせてみてください。
母指と示指で輪っかを作るより全然ブラブラし易いですよね!
つまりこれは母指と示指を使うと前腕が緊張する証拠だと思うのです。
なので僕は最近スティックを振るときに小指と薬指をメインに持つようにしています。
そうすると腕、特に前腕にテンションをかけることなくスティックを振れるようになり、滑らかに動くようになりました。
母指と示指でスティックをつまんでしまうと、軽く握っていたとしてもちょっと動きが固くなります、僕の場合。
母指と示指をあまり使わなくなってから練習しても疲れなくなったので、長時間練習出来るようになり、それにつれて手首がだんだんほぐれてくるのがわかるようになりました。
あの動かなかった左手がだんだんと動くようになってきたのですよ!
「練習方法、間違ってたな〜30年!」と思っております(笑)
ちなみに、コンビニ袋などで重いものを持つとき、人差し指メインで持つよりも小指メインで持ったほうが楽に持てますよ。
母指と示指は普段よく使う指なので筋肉も発達してますし、意識しやすい(しちゃう)指なのだと思います。
楽に、効率よく身体を使うには、体全体を満遍なく使ってあげること!
まあ小指と薬指メインでスティックを持つと言っても、母指と示指(もちろん中指も)を全く使わないわけじゃないですからね。
細かく速い動きや、より繊細な小さな音を出すときなどは母指・示指がメインになりますよ。
支点を中指にすることも多くあります。
でも簡単リズムとオカズでも1曲通して出来ない僕のような人は、試してみる価値はあると思います。
僕がドラムを始めたときは「スティックは母指と示指で持つもの」という先入観があって、動きが鈍いのは筋肉の鍛え方が足りないからだと思っていたのですが、力が入ったまま身体(腕や手首)をほぐそうとしても、ほぐれませんよね。
練習のときはスティックをブンブン振ってましたし、筋肉に張りを感じないと練習になってないと思ってました。
ロックドラムの場合はそういう練習も必要だと思いますが、力を抜く場面も必要なのに、そのことを見ようともしてなかったって感じですかね。
短文で終わらせようと思ってましたが長くなってしまったのでこの辺で。
ドラマーの方もドラマーではない方も、自分の身体が力んでないかを感じ取ってみてくださいね。
絶対に健康につながりますよ。
ちなみに前腕や母指、示指の筋肉はいっぱいあります。
母指と示指が関わる筋肉、大きい筋肉が多いですよ。
筋肉を勉強したい方、たまたま僕が学生時代に勉強していた資料を発掘しましたので「起始停止」のシートを見てみてください。
今見ても吐きそうです、当時を思い出して(笑)
https://docs.google.com/spreadsheets/d/1rlI5PwANDd2WMyN4U67kSm4zh3_GhHA_es_oQi8bDz4/edit?usp=sharing