2024.12.28
最近は「脱力」の記事が多かったので、ここらで本格的に美容についての記事を書いていきたいと思います。
どういう理論で美容鍼をしているのか。
なぜそこに刺すのかなど。
僕も復習がてらこれからしばらく頑張って書いていきますね。
今回は初回なので軽めの説明で♪
「ほうれい線を薄くしたい」というご希望を多く受けます。
もっとも加齢を感じる箇所と言っても過言ではありません。
僕が美容鍼を行う時に必ず刺す箇所をご紹介します。
今回は通常の鍼の代わりに「円皮鍼」を使っています。
当院の美容鍼は、
顔面部の筋肉の「硬さ」を取り、しなやかさを与えることで重力に対抗する
ことを主な目的としています(つまり若返り)。
故にほうれい線そのものにも刺しますが、それがメインの治療ではないことをご理解ください。
それをふまえた上でほうれい線を薄くする箇所はこちら。
わかりやすく僕のどすっぴんで失礼(笑)
まずは口角の下。
筋肉的には「口角下制筋」ですが、ここには「オトガイ孔」という穴があって下顎神経(三叉神経の一つ)が出ている場所なのです。
故にここに刺すと高い血管拡張効果が得られ口周りの筋肉が緩むというわけです。
マリオネットラインにもすごく効果的!
とりあえず押してみて♪
次は頬筋(きょうきん)(本当は頬筋靭帯付近)。顎の噛む筋肉「咬筋」の手前にあるので、奥歯をグッと噛み締め咬筋を確認し、その手前のくぼみに刺します。
上顎骨と下顎骨の間から、口角の横にさまざまな筋肉がまとめられている「モダイオラス(口角結節・車軸点ともいう)」にくっついていて、緩めると頬のたるみに良い結果をもたらしますよ。
最後は頬骨(きょうこつ)の出っ張りの下のラインに3つ。
下から押し上げるように指圧し硬いところへ鍼を刺します。
特に鼻寄りの箇所は「眼窩下神経孔」という三叉神経が出ている場所なので効果的に血管拡張効果が得られるでしょう。
筋肉的には上唇挙筋、大頬骨筋、小頬骨筋付近に刺すイメージですが、
頬の下は正しい筋肉の位置というよりは「圧痛点」目掛けて刺したほうが効果が得られるように思えます。
今回はここまでです。
円皮鍼がなくても指圧で十分です。
でも肌をこするようなことはしないでください。
あくまで指で優しくゆっくり押すことが重要です。
もちろんほうれい線そのものも指圧しても良いですよ。
重力に対抗するため、顔の下の方からやっていった方が良いでしょう。
ではでは、時間見つけてまた書きますね!