2024.03.25
「冷え性」といえば、足先が冷えることが代表的な事例でしょう。
「身体の末端だから冷える」これも確かにそうなんですが、中医学にはもっと根本的な考え方で話が進みます。
それは
陰陽
です。
すべてのものは陰と陽が存在し、依存し、対立しています。
例えば上下。
上が陽で、下が陰。
寒熱だったら、熱が陽で、寒が陰。
上半身は当然陽で、下半身は陰です。
ということは、人間は上半身が熱しやすく、下半身が冷えやすいということになります。
空気は温まると上に、冷気は下に行きます。
なのでクーラーは部屋全体を冷やすために上向きに風を送ることが多いですね。
冬の場合、足元が寒くなるので暖房を床においたり、エアコンだったら下向きに風をおくるでしょう。
みんなこうやってバランスを取っているのですね。
「のぼせ」なども陰陽のバランスが崩れている症状です。
中医学はこんな感じで自然に起こることから身体のバランスを考えています。
つまり冷えやすいのは足、それも足先なんて陰中の陰ですから冷たさ倍増ですよ。
というわけで、この1穴。
太渓
「太渓」は臓腑の原気がめぐり、とどまる部位である「原穴」。腎経のツボで「腎」の陽は全身の陽の代表です。
さらに「後脛骨動脈」が近くを通っていますので、お灸をすると血液を通して身体を温める効果も期待できるでしょう。
足の内くるぶしの後ろで、アキレス腱との間にあります。
腰にある「命門」というツボと合わせると効果倍増なんですけど、命門についてはまた次の機会に!
冷えが全て足のツボだけで解決するわけではないですが「陰は下」という根本的な考えを知っておくことは、自分でお灸をするときに役立つはずです。
下半身を冷やさないことを普段から心がけて冷えからおさらばしましょう!
村上鍼灸院 お灸教室
料金:1000円(お灸、資料込み)