2024.12.28
中医学を学ぶと、肝・心・脾・肺・腎の五臓の理解が深まり
「人間は体内で全てが繋がっているのだなあ」
と関心させられます。
いや、体内だけでなく、人や自然、地球そのもの、宇宙にまで我々は繋がっているのです。
なんて書くと気持ち悪がられるかもしれませんが、いまとなってはわりとしっくりくる考え方と僕は思っていて
「先人たちのスキルすげ〜!!」
とその賢者ぶりに驚かされるばかりです(笑)
今回は五臓の「腎」について。
五臓のどれが1番大切とは言えないのですけど、腎、重要です。
その役割を要約すると
蔵精、発育と生殖を主る(つかさどる)
水を主る
納氣を主る
となっていて、もうこれで何が何だかわかりませんよね(笑)
異論はあるでしょうが超簡単にいうと、
精力・成長(老化含む)・性に関するもの
水、はまあいいか
納氣は深い呼吸のこと
これらを担っているのが腎。
かなり人間のベーシックなところを担当しています。
父さん母さんから「精氣」をもらって生き始め死ぬまで活用(先天の精)、飲食物で精を補う(後天の精)し、全身の水を適切に調節しつつ不要な水は尿や汗で排出、呼吸のうち呼気は肺、吸気は腎が担当することになっており、どちらが弱っても呼吸が乱れたりします。
詳しい説明は省きますが、腎に関係するワードととしては
恐
驚
唾(つば)
骨
髪
耳
前後二陰(外生殖器と肛門)
など
ツボで治療する場合、他の五臓との兼ね合いで決めていくので「このツボは○○に効く!」とは非常に言いにくいのですが、とっかかりとしては良いと思っていますのでここで言っちゃいます。
腎を代表するツボ
太渓(たいけい)
で
睡眠
呼吸
イライラ
に関すること治そ!!
もしこれらのワードにピンときた方は太渓を指圧、またはお灸をしてみてください。
指圧はあまりグリグリやらないで、イタ気持ち良いくらいで30回程、お灸はせんねん灸を1回で良いでしょう。
太渓はここ!
内果(うちくるぶし)の横の凹んだところにあります。
水を司っていますので、イライラで生まれた無駄な炎を消してくれます。
呼吸系の問題を抱えている時も深くまで氣を通すようにすると良くなっていくでしょう。
五臓は相互に助け合いながら、かつ相互に行きすぎないように牽制しています。
この絶妙なバランスで人体が成り立っているのです。
炎は炎上、上に行きますが、水は下に下がります。
萌えすぎた、間違えたw、燃えすぎた炎を水で打ち消すというバランスはここからも。
すべての睡眠や呼吸、イライラに効くというわけではないですが、やってみる価値はあるでしょう、押すだけなんで安全ですし。
あと、上の病は下に取る、という格言もありまして、こういうのも中医学の面白いところですね。
そんなわけで、太渓、押してみてください。
あ、喉の痛みなどにも効く可能性があります。
腎経の流れは、
足の小指の下面から起こり足底の中心に向い(湧泉穴)、内くるぶしの後ろを通って上に向い、腎臓と膀胱に繋がって肺部に入り喉頭に沿って舌根部に終わる
ということになっております。
良質な睡眠で自己免疫力アップさせましょう♪
睡眠のための良いストレッチあります!
寝る前だけでなく、朝昼晩やってみましょうw
https://www.murakamishinkyu.com/info/8418
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