2024.09.16
2024.07.28
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鍼灸院ブログ
僕は必ず患者さんの脈を診て、状態を判断する材料にしています。
気も血も足りずスゴく疲れている人は「細脈」といって脈が糸のように細く、しかし指にハッキリ触れる脈になります。
寒邪が体内にはいったり、強い痛みが身体にあると「緊脈」といって張り詰めたような脈になります。
中医学的な水液代謝に問題があったり、妊娠しているときは「滑脈」といって、お盆に珠を転がしたような脈になります。
最近良く出てる脈があるんです。
それは「弦脈」。
琴の弦を按じるような脈なのですが、これはストレスが強い人に多いのです。
ストレスのため胃腸の調子が悪くなったり、鬱々とした気分になったり、イライラしたり、身体のどこかが痛くなったりします。
弦脈は「春の脈」で、多少出てきやすくはある時期なのですが、気候の変化が顕著な季節は5月病を代表するように心が不安にもなりやすいのです。
なので増えてきてるのですね。
脈診では、本人が気づかないような微妙な変化を診ることが出来ます。
特に長い間同じ患者さんの脈を診ていると、その変化は大きな判断材料になり、より正確性が増します。
弦脈が出ている場合、このツボは間違いなく使います。
「太衝」
足の厥陰肝経の「兪土穴」「原穴」であるこのツボは、足の親指と人差し指の間を足首の方につたっていって、指が止まるところです。
過去記事も見てみてください。
また、「肩井」という肩にあるツボも僕は良く使います。
このツボは肩コリのツボとして有名なのですが、不安定な心の波を落ち着かせる効果があるのです。
座った状態で肩を揉むという行為は、中医学的にも心に平安をもたらしてくれるのですね。
脈はすぐに変化しますよ。
気候も不安定なこの季節、誰かとお互いの肩を揉んで、脈の変化を感じてみてはいかがでしょうか?
どの脈が「弦脈」というのがわからなくても、「さっきと脈が違う」ということが分かっていただけると思います。
まずはそこから、自分で脈診!
【過去記事】