2024.09.29
2024.07.28
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鍼灸院ブログ
解剖学の勉強会に行ってきました。
学生時代は最もキライな教科だったのですが、今は一番好きです。
「あやふや」ではない感じが。
「あやふや」というのは、治療方法をはじめ他の分野は「絶対」ではないんです。
腰痛の治し方だって千差万別。
治る人もいれば、治らない人もいる。
治らなかった人を治せる人もいるかもしれないけど、その人ですら治せない人はいます。
最初に治せなかった人がその人を治せたり。
正解はないと言えます。
一番身近で正解に近い「生理学」も、生理現象の裏で何が起こっているかはわからないです。
わかりやすい生理現象そのもの以外、絶対に起こっていない、とは言えない。
だけど、解剖学だけは、見たまんま、触ったままのことなので、正解はすぐ目の前にあります。
ね、一番「あやふや」じゃないでしょう。
解剖学は一番「正しい」だけに、
「なぜこの形なのだろう?
「なぜここから出てるのだろう?」
などと考えると、実に面白いのです。
その考え方を教えてくださったのが、解剖学勉強会の先生、僕の恩師である河野先生です。
河野先生は、その「なぜ」からさらに想像力をふくらませることが実に上手なんですよ。
話を聞いていると実に引き込まれます。
例えば脳神経。
河野先生の考え方はこうです。
脳神経はすべて食べるために発達した(・・・に違いない)
脳神経は脳から直接出ている12種類の末梢神経のこと。
学生時代は神経の名前とその役割、どこから出ているかなどを覚えるのに死ぬほど苦労したのですが、すべて食べるため??
そうだったかな?
第I脳神経は「嗅神経」。ニオイを嗅ぎます。
第II脳神経は「視神経」。視覚ですよ、モノ見ますよ。
第III脳神経は「動眼神経」。眼球そのものを動かしたり瞳孔や焦点を調節します。
第IV脳神経は「滑車神経」。これも眼球を動かしますね。
第V脳神経は「三叉神経」。顔や歯の知覚、咀嚼運動。
第VI脳神経は「外転神経」。これも眼球を動かします。
第VII脳神経は「顔面神経」。表情をつくったり、味覚を感じたり、唾液を分泌させたり。
第VIII脳神経は「内耳神経」。聴力と平衡感覚。
第IX脳神経は「舌咽神経」。味覚や唾液、飲み込む運動など。
第X脳神経は「迷走神経」。内臓の知覚や運動・分泌、飲み込む運動、ほんと色々!
第XI脳神経は「副神経」。胸鎖乳突筋と僧帽筋の運動神経。
第XII脳神経は「舌下神経」。舌を動かします。
食べるためか。
「狩り」をするところから始まっているのだな。
改めて見ると、眼球を動かすだけでかなりの神経を使っていて、食べ物を口に入れてから飲み込み、消化するまで全部に関わっているな〜。
間接的に関与する副神経以外は、まさに直接食べる為に必要な神経だわ。
咀嚼して嚥下するまで、脳神経が順番に、実に滑らかに連動して働くことに感動していた先生。
その感動は、学生時代は全く感じなかったけど(笑)、今は十分過ぎるほど感じています!
こうやって食べるため、生きていくために発達したと考えると楽しいけど、脳神経の「表」を一から覚えるの苦痛でしたわ〜、学生時代!
リアルな解剖学にロマン(?)を加えて教えてくださるので、すっかりハマってしまいましたよ解剖学に!
そこにあるものから想像力をふくらませることは、治療のとき大きなヒントになるんです。
河野先生、ありがとうございました。
自分の身体のことですから、ちょっと知っておいて間違いないですよ!
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