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鍼灸院ブログ
2018.12.23 カテゴリー:(番外)音楽のこと 自分のカラダを知っておく マインドメイク 院長のたわごと 「脱力」して健康に
バレエダンサーの患者さまにお誘いいただきまして、その患者さま出演のバレエを観に行ってきました。
場所は東京・初台にある「新国立劇場」。
演目は「くるみ割り人形」。
バレエを見るのは初めてで、熊川哲也さんの存在を知っている程度。
そう言えば、超有名である「くるみ割り人形」がどのような内容であるかも知りませんでした。
その前に、バレエは踊りなのに、なぜくるみ割り人形?
演じるの?
という感じです、大丈夫かな俺?
席につくと、なにか聞き覚えのある不思議なBGMが。
なんだっけ?
あっ!オ−ケストラピットがある!!
生演奏なんだ・・・、開演前の音出しだったのかBGMは。
バレエ知らなさすぎでスミマセン・・・。
いよいよ開演!
幕が開く前に演奏が始まります。
オケの素晴らしさにウットリして聞き入っていましたがダンサーの方々の、その「1歩」ですでに驚愕です。
小走り、歩いて〜、ストップ。
走って〜、ジャンプ、着地。
重力がない!?
そう感じてしまうほどの軽やかな動きで、指先、足先は風に揺られる柳のように滑らか。
ディズニーのアニメーションを見ているようでもあります。
脱力すべきところで脱力出来てないとこのような動きには絶対にならないですよね。
僕のドラムもこのような滑らかな動きを目指しているので、非常に参考になります。
体幹の強さがなければ手足が自由に動かないですし、自身の重心を完璧にコントロールしている感じ。
キックボクシングで蹴ってすっ転んでる場合じゃないですね(笑)
最初は舞台演出の凄さと音楽の素晴らしさ、踊りの滑らかさに感心しながらも「どのような動きでどんな筋肉を使っているのか」という治療家目線が抜けなかったのですが休憩後の後半。
踊りつつの演技が多めだった前半とは違い「祝祭のダンス」がメインの後半はその踊りの素晴らしさに完全に心を奪われました。
(劇中の設定で)世界中のダンサーが代表して踊りを披露し、大勢のダンサーが一挙に登場し花のワルツを踊る。
最後はクララと王子が二人での踊り(パ・ド・ドゥと言うそうです)。
前半音楽の素晴らしさに気がいきがちだった僕がいつの間にかオーケストラの存在を忘れ、
音楽とともにある素晴らしい踊りに
釘付けにされてしまうのです。
そこには動きを研究するような治療家的な考えは一切なく、ただただ美しいものに見惚れているだけ。
こんな瞬間があるのかと。
踊りに心を奪われるなんて。
美しいものを美しいと感じるのはどの時代も、どの世界でも共通のことだと思うのです。
美しいハーモニーは心地よく感じるのに不協和音はなぜ気分が悪くなるのでしょう?
2つの異なる音程が重なる時、誰もがしっくりと気持ち良いと思える場所(響き)があります。
それがハーモニー(調和)で、誰かから学んだわけではないのにそのように感じるのは、理屈じゃなくて人間の芯の部分は同じように出来ていることの証明なのではないかと、そう思わざるを得ません。
それと同じで「美しい踊り」はどの時代のどの地域の人が見ても美しいと感じ心を奪われるのです。
まさに芸術は世界共通ですね。
理屈じゃなくて人間の芯の部分は同じように出来ている
これは絶対だと思うのです。
なので世界平和も実現するものなのです。
こんなことを瞬間的に思いながら、このような素晴らしいものを観せられてしまったので、自然とカーテンコールでは涙が出てきたのであります。
また、あとからジワリと来る「どれだけ練習したのだろう?」という思い。
自分も到達出来るだろうか、ドラマーとして治療家として。
そんな初めて観るバレエに感激した夜だったのでありました。
音楽業界しか知らなかった僕ですが、人生の幅が広がった思いであります!
Kさま、お誘いありがとうございました!
今後もしっかりと治療に努めさせていただきます。