2024.10.17
2024.07.28
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鍼灸院ブログ
なるべく中医学をわかりやすく、その素晴らしさを伝えていきたいと思っている村上です。
こんにちわ!
さて、今回は脈診に続きまして、舌診です。
なぜ鍼灸師は舌を診るのか、舌を診て何がわかるのか?
舌診は脈診よりもダイレクトに患者さんの状態を教えてくれます。
脈の感じ方には差が出るかもしれませんが、舌は見たまんま、それが症状だからです。
では、どうやって判断していくのでしょう?
舌診も脈診と同じく、長期にわたる臨床での観察から身体の変化が舌に反映することがわかってきました。
健康な人の舌は、舌そのものに柔らかさがあり動きが自然で、色は淡紅色、適度な湿り気のある白く薄い苔があります。
この状態は「淡紅舌、薄白苔」と称されます。
何がきっかけなのか、先人たちはとにかく体調の悪い人の舌を観察し続けました。
「不眠で悩んでちょっとイライラしてるこの人、舌の先が紅くなってる!」
「熱出して苦しんでるこの人、苔が黄色くなってるんですけど!」
「食欲がなくて顔が青白いあの人、舌の色も負けずに血の気がなかった!」
このような例を積みに積み上げ、「肝・心・脾・肺・腎」の生理機能と照らし合わせ病状を把握することが可能になりました。
苔が黄色になっていたら体内に「熱」を持っている可能性アリ
苔が異常に厚ぼったかったら胃腸が荒れている可能性アリ
苔が必要以上に潤って水っぽかったら体内に水分が溜まってむくみの原因になっている可能性アリ
舌全体がレバーのように濃い赤色になっていたら、熱毒に侵されている可能性アリ
舌の表面にハッキリとした亀裂があったら、水分や血が足りない可能性アリ
舌の先が紅くなってたり紅点がありヒリヒリしてたら「心」の病の可能性アリ
舌が紫色になっていたら瘀血(血が滞っている)の可能性アリ
苔が全く無くなってツルツルになってしまったら、命の危険性アリ
舌は目に見える唯一の臓器と言われ「五臓六腑」の状態を教えてくれるのです。
鏡の前で舌を出して、一度ご自分の舌を確認してみてはいかがでしょう?