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アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その5)

2022.11.02 カテゴリー:(番外)音楽のこと 樋口宗孝を語る 院長のたわごと LOUDNESS30thAnniversary 

LOUDNESS10枚目のアルバム「LOUDNESS」が今や世界でもトップを争うプロデューサー/エンジニアのJacob Hansen(ヤコブ・ハンセン)によるREMIXで産まれ変わり、

「LOUDNESS 30th ANNIVERSARY LIMITED EDITION」

として2022年10月26日に発売!!

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前の記事はこちら↓

アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その1) 

アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その2)

アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その3)

アルバム「LOUDNESS」30thを聴くべき理由(その4)

「LOUDNESS 30th ANNIVERSARY LIMITED EDITION」はDisk4まであり、その構成は下記の通りです。

Disc1:ヤコブ・ハンセンがREMIXしてものすごい音に!

Disc2:プレーヤーにはたまらないカラオケ音源

Disc3:アルバム「ラウドネス」のデモ音源、ベースは山下昌良氏!

Disc4:第三期ラウドネスのライブと「BLACK WIDOW」の MV やメイキングを収録

 

 

みなさま、リミックスされた音の良さにびっくりしていただけたと思いますが、Disk4の映像は見ていただけましたでしょうか?

 

時は1992年、今から30年も前の映像が蘇っております。

 

第3期ラウドネスのメンバーが動いている姿を観れるのは本当に貴重ですよ!

 

なんてったってこれしかないんですから!

 

ひぐっつぁんと、タイジさんのリズム隊、強烈です!

 

マサキさんのボーカル、キテます!!

 

アキラさんのギター、えぐいです!!!

 

30年前にこのクオリティ。

 

凄すぎです!

 

ひぐっつぁんはおそらくこの第3期のドラミングが1番強く叩いてますよ。

 

33歳、肉体的にもピークを迎えエゲツない破壊力です。

 

そんなところもチェック!

 

 

で、このDiskには僕がスティックを計量しているところも映ってます。

 

そんなところもチェック(笑)

 

まだ買ってないの?

 

すぐ買いましょう♪↓

 

 

「LOUDNESS 30th Anniversary Limited Edition」
2022/10/26発売!!

http://www.loudnessjp.com/news/2022/news220826_2.html

オフィシャルサイトから↓

山田雅樹(EZO)、沢田泰司(X Japan)を迎え入れ、第三期とよばれ90年代を駆け抜けたLOUDNESSの名盤「LOUDNESS」、高崎晃のセルフ・プロデュース、バンド名を自らアルバム・タイトルにした自信作は、あきらかにこれまでとも違う、ハードでアグレッシヴなサウンド、そして横尾忠則によるアルバム・カヴァーなども話題に上り、オリコンチャートでは2位と好セールスを記録、日本を2周したツアーも大好評であった。

3CD+1DVD
3方背ボックス仕様、豪華92ページ・ブックレット、
復刻レプリカ・パス、復刻ステッカー封入
WPZL-32000/03 価格:¥11,500(税込)

■ご予約はこちらから。
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てかもうここで買っちゃってw(アフィとかやってませんよ〜m(_ _)m)

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ここから下はご興味があればお読みください。

僕が第三期ラウドネスのローディになり、デモ音源や本番のレコーディング、ツアーに参加し何が起こっていたのかを以前のブログ「まさのなかみ」に書いたものを加筆修正したものです。

日付もそのままに。

 

2015年01月11日の記事)

タイトル:プロパンガス大爆発か!?

 

ていうか、おかしくね?

ワタクシの名前?

「くんくん」ってさ〜、なんなのさ。

ドイヒーなアダ名はもっとあるかもしれないけど、なんとなく想像つく呼び名ですよね、ふつー。

 

くんくんってどこから来たのかわからないですよね?

 

なんだかな〜、っていう感じで付けられたのです、こうやって。

 

 

アルバム「LOUDNESS」のレコーディングももう半ばに差し掛かったころでしょうか?

 

スタジオ周辺は雪がすごく積もっているけどいい天気の日が多く、空気はすごく澄んでいました。

 

前にも書きましたが、メンバーが泊まるコテージが6棟くらいあって、食事を食べるゲストハウス的なもの、それとは別にスタジオがありました。

 

コテージはログハウスみたいな作りでキッチンもあり、マネージャーのS田氏の作る天才的な料理にメンバーは毎晩舌鼓を打っていましたね。

 

いつも朝にひぐっつぁんのコテージまで迎えにいき一緒にスタジオまで歩いて行きましたが(と言っても歩く時間は1分もない)、ある晴れたある日にここ2、3日気になっていたことをひぐっつぁんに言いました。

 

「なんか最近ガス臭い気がするんですけど」

 

この時点で事の顛末は想像できそうなものですが、一応詳細を書きますw

 

 

この時は

「何言っとるんや、あほ」

くらい言われてスルーされました。

 

しかしですね、空気が澄んでるからか、僕の鼻が効くのか、とにかくガス臭かったんですよ!!

 

いろいろ雑用もあったからスタジオからメンバーのコテージに行くことも多くて、敷地内をよく歩いていたというのもあるかもしれません。

 

マネージャー氏にも言ったと思うんだけどあんまり相手にされなくて、そのままいつもの夜の飲み会に突入。

 

例のごとく色々なアーティストのビデオを見ながら、餃子やS田氏の絶品料理を食べていました。

 

この時、だんだんローディの仕事にも慣れてきたのとビールでほろ酔いということもあって珍しく僕から発言しました。

 

「やっぱなんかガス臭いと思うんですけどぉ!!」

 

昼から結構しつこく言うもんだから、ひぐっつぁんがこう返してきました。

 

「ほなお前ちょっと見てこいや」

 

合点承知!

とばかりにコテージを出たはいいものの気温は氷点下、しかもこのとき結構な雪が降っていました。

 

「さみ〜、ヘイガッ!!」

 

と当時誰もが言っていたオヤジギャグをかましながら匂いがあったと思われるあたりまで歩いて行きました。

 

かなりの勢いで雪が降っていたものの山の中、自分の息と足音以外は何も聞こえない・・・

 

はずでした。

 

かすかに聞こえてきたんです、こんな音が。

 

「シューッ・・・」

 

こんな雪のなか誰かがダイエースプレーで髪の毛でもおっ立ててるわけもなく、なぜ?

 

音に近づいてみると

 

プロパンガスの栓からガスが音を立ててかなりの勢いで漏れているではありませんかっ!

 

「シューッ!!!」

 

アキラ・タカサキ氏の泊まっているコテージに設置されていたプロパンガスからおもいっきり漏れているのです!

 

栓の開閉の方向はしっかりと「閉」になっているのですが、おそらくあまりの寒さに栓が劣化してしまったのでしょう。

 

慌ててスタジオの人を呼び対処してもらいました。

 

しばらく見てましたが、頭に雪を積もらせて大変そうでしたよ・・・。

 

当時は晃さん以外みんなタバコを吸ってたし、もしここでポイ捨てしようものならマジで大爆発を起こしていたかもしれません。

 

今ならヤフーニュース載りますよ!?

 

もしかしたらアルバム「LOUDNESS」もこの世に出なかったかもしれません!!

 

それ見たことかと意気揚々と飲み会現場に戻って報告するワタクシ。

 

すでに酔っ払っているひぐっつぁんは、僕に言いました。

 

 

「なんや、お前鼻効いて犬みたいやのぅ、チキチキマシン猛レースにケンケンがおるから、お前は今日からガス探知犬くんくんや!!

 

褒められると思いきや、この仕打であります。

 

これから始まるツアースタッフの全員から、そして今でもこのアダ名で呼ばれるワタクシなのであります。

 

ちなみに、つけた本人(ひぐっつぁん)は普通に「村上!」と呼び、僕のことを一度も「くんくん」とは呼ぶことはありませんでした。

 

ドナイヤネン

 

まだまだ珍道中は始まったばかり。。

 

 

 

(2015年01月23日の記事)

タイトル:スティック物語

今回は使用機材の一番手、スティックについて書いておこうと思います。

 

ドラマーはまずスティックを手に入れないと始まりません。

御存知の通り晩年はAHEADのスティックを愛用していましたが、ラウドネス第三期までは木製のスティックを使用していました。

もちろんPearl社製の樋口宗孝シグネチャーモデルです。

 

チップ(スティック先端)への移行部もあまり細くならずにチップに到達し、チップも大きく、打点が広いもの。

海外ツアーではよくスティックを折っていたらしいですよ。

このスティック、よくよく思い出してみると、こんなことを言っていました。

「これな、売りもんとちょっとちゃうねん」

楽器屋に行って樋口モデルをチェックしてみると、ロゴマークが全く違います。

「Loudness」のロゴマークと、「Munetaka Higuchi」の名前が、「銀色」で刻印されているのです。

この「銀色」が重要なのであります。

シルバーはこの頃お気に入りの色でしたし、ドラマーのシグネチャーモデルでシルバーの刻印がされてるスティックは他には当時ありませんでした。

そう、ひぐっつぁんは「特別感」がとっても好きなのであります!

 

そんなわけでこのスティックはひぐっつぁんのお気に入りのアイテムでした。

 

スティックはライブで使用されるまでにかなり「選別」され、その後「仕上げ」が行われます。

激しいドラミングのため大量にスティックを消費するということは容易に想像がつくと思いますが、スティックケースの容量限界まで選別されたスティックをつめ込まないと気がすまないという面倒な性格のため常に大量のスティックを仕込んでおかなければなりません。

 

まず、Pearl社からダンボール3つ分のスティックが送られてきます。

 

ダンボールの中には通常の製品版と同じくダース入りの箱につめ込まれ、スティック1セットごとにビニールに包装されている。

(今考えればビニール等に詰めずにスティックのまま送ってもらえばよかったですね)

 

まずこの包装をすべて廃棄し、送られてきたダンボールに入れます。

スティックはまず重さの選別を受けます。

一本一本、料理用の計りに乗せて58グラムから62グラムの間におさまるもののみ残します。

これは厳しい。

相手は自然のものなので、多少の硬さ、筋目の違いは当然出てきます。

ここで半分以上脱落します。

次はスティックが曲がっていないかをチェックします。

平らなところでスティックを転がすのです。

曲がっていればぐりんぐりんと変な転がり方をします。

めっちゃシビアにチェックするのでここでもかなり脱落します。

結果3割くらいしかOKスティックになりません。

しかし、まだ本人に提供されません。

 

ここからすべり止めの加工が施されます。

糸のこを使ってスティックのグリップ部分を削るのです。

コレがまた一苦労で、まずチップの方を持って数十回削り、一定の方向の削り出しだけだとまだ滑るので、逆方向にも数回削ります。

削りあとの粉がすごいんですよ。

多分全部かき集めたらクワガタ飼えますw

当時スティックのドラムタコは僕の手にありませんでしたが、削りダコがありました(汗)

 

ほんと何千本削ったことか。

スティックを作ってくれたパール社のところから始まり、幾多の試練をくぐり抜けてようやく本番を迎えることのできるOKスティック達。

 

こうして僕の元を離れ、晴れ舞台に立ってくれるスティックをみて、ちょっとした親心すら感じますよ。

 

が、しかし・・・

 

数々の試練をくぐり抜けてきたOKスティックも、曲中のスティック折れ防止のために、2曲叩いたら客席むかって投げ込まれてしまうのでしたww

(・ 言 ・)

 

続く

 


院長が参加するバンド「TUBTRACK」。
元MAJESTY~CRAZEの緒方豊和がボーカルのラウドロックバンド。
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